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Akerun(アケルン)入退室管理システムの特徴・評判、メリット・デメリットや料金は?【法人向け】

Akerun入退室管理システムの特徴・評判・メリット・デメリット
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入退室管理システムの「Akerun」(アケルン)が気になる。どんな商品なのかしら?

という方に、参考になる記事です。

この記事では、スマートロックを利用したクラウド型入退室管理システム「Akerun」(アケルン)について紹介します。

結論から言うと、中小規模のオフィスや共用施設の入退室管理システムとして、有力なサービスです。

特に、中小企業の経営者の方で、オフィスのセキュリティ向上や、入退室管理業務の効率化をお考えの方は、検討する価値があると思います。

この記事はこんな方におすすめ
  • 低コストに入退室管理システムを導入したい
  • カードキー発行/鍵紛失時の対応など鍵管理業務を効率化したい
  • オフィスのセキュリティを高めたい
スマートロックラボ管理人プロフィール

Akerun(アケルン)のサービス概要

画像出展:Akerun公式HPより

Akerunとは、ドアに貼り付けるスマートロックと、ICカード、アプリでスマートキーを作成して、入退室管理を可能にするクラウド型サービスです。

オフィスセキュリティの強化や業務の効率化、無人・省人管理を実現するソリューションとして、注目されています。

導入企業数は7,000社以上で、実績も豊富なサービスです。

Akerun入退室管理システム プロモーションムービーより

設置場所としては、以下のように規模・業種業態問わず広く導入されています。

主な導入場所
  • 中小規模オフィス
  • フィットネスジム
  • スペースレンタル施設
  • コワーキング/シェアオフィス など

物理鍵・合鍵が不要に

ICカードやアプリが鍵になります。

権限や用途に応じてデジタル鍵を簡単に発行・削除することができます。

カギタ

物理鍵の運用を無くすことによって、受け渡し稼働の軽減や紛失リスクを低減することができます。

セキュリティ強化

誰が、いつ、どのドアを入退室したかのログを残すことで、スペースのセキュリティを強化します。

クラウド型なので、ログは現地に行かなくても遠隔で確認することができます。

事務作業の効率化

外部サービスとの連携により、労務管理や事務作業の時間削減が可能になります。

連携サービスの例
  • 受付・予約、決裁サービス
  • 勤怠管理システム

安心のサポート体制

レンタルなので万が一のトラブルにも即座に対応、保守もワンストップです。

ビジネス用途で利用するにあたっても安心できます。

運営会社は株式会社フォトシンス

企業名株式会社 Photosynth (フォトシンス)
設立2014年9月1日
本社所在地〒108-0014 東京都港区芝 5-29-11 G-BASE田町15階
事業内容(1)IoT関連機器の研究開発
(2)「Akerun入退室管理システム」の開発・提供
上場証券取引所東京証券取引所 グロース市場(証券コード:4379)
グループ会社株式会社MIWA Akerun Technologies

Akerunのサービス提供を行っているのは株式会社フォトシンスです。

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大事な鍵を任せるにあたって、上場企業なのは一つの安心材料ですね。

また、グループ会社の「MIWA Akerun Technologies」は国内シェアトップの鍵メーカー「美和ロック株式会社」との合弁会社です。

セキュリティの第一人者である美和ロック社と提携を進めるなど、信頼面でも実績を積み上げている企業です。

Akerunの特徴

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Akerunの特徴を紹介します。

特徴①主なシステム構成

Akerunは、以下の3つシステムで構成されます。

  1. Akerun Pro
  2. Akerunコントローラー(自動ドア/電気錠対応が必要な場合)
  3. Akerun Connect

各システムの簡単な紹介です。

外観内容
Akerun Pro
akerun pro
パネルドアの鍵のつまみ(サムターン)に被せるように貼り付けるだけで、ドアを直接制御するプロダクト。
接着は柔軟かつ強靭なマルチ接合テープ。
ドアを傷つけることなく取り外せるため、工事・工具不要で届いたその日から使用可能。
Akerun コントローラー
Akerun Connect
既設の電気錠・電磁錠・自動ドアなどを制御し、ICカードやスマートフォンで施解錠できるように。
Web管理ツールやスマートフォンで安全に管理可能。
Akerun Connect
Akerun Connect
「入退室ログの見える化」と「アクセス権限管理」で、オフィスや施設を見守るWeb管理ツール。遠隔地からの施錠・解錠、ゲストへの一時鍵発行やICカードの登録、さらに入退室やオートロックの履歴確認を行うことが可能。

電気錠や自動ドアない物件ではAkerunコントローラーは不要です。

共用エントランスなどに電気錠や自動ドアがある場合は、部屋の扉にAKerun Proを導入することに加え、共用エントランス解錠用にAkerunコントローラーの導入を検討します。

特徴②低コストで導入できる

Akerun Proはドアのつまみ(サムターン)に被せるように貼り付けるだけなので、工事・工具不要です。

接着はマルチ接合テープ(強力な両面テープ)で、ドアを傷つけることなく取り外せるので、原状回復日ゼロで、移転先でも続けて利用可能です。

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両面テープは強力ではあるものの経年劣化や、一度取り外したりすると粘着力が低下する点は注意ください。

また、Akerunコントローラーも同様に後付け型で設置できるものです。

以下の図がわかりやすいですが、自動ドアの制御器や電気錠の制御盤に対して電気配線で接続し、コントローラーをインターネット回線に接続させることで利用できます。

画像出展:Akerun公式HPより
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繰り返しになりますが、自動ドアや電気錠がない物件ではAkerunコントローラーは不要です。

特徴③退出履歴も管理できる

Akerunは退出履歴も管理可能です。

他社のスマートロックサービスは一般的に室外側(鍵穴のある外側扉)に対して認証リーダーを取り付けるだけものが多く、退出用の認証リーダーがありません。

この場合、履歴が残るのは入室だけで、退出は管理できません。

一方でAkerunは、下の図のように、「内側」と「外側」の両方にリーダーを設置するため、入退出の両方を管理できます。

画像出展:Akerun公式HPより
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オフィスでの利用を想定しているため、「いつ・だれが・入室/退出したか」をしっかり管理できるのがAkerunの特徴です。

Akerunのメリット

Akerunで課題解決

Akerunのメリットは以下です。

  1. すぐに運用開始可能
  2. 原状復旧がカンタン
  3. 入退室をクラウドで管理できる
  4. 解錠方法が豊富(ICカード、アプリ、URLリンク)

①すぐに運用開始可能

既存のドアに強力両面テープでペタッと貼り付けるだけなので、導入が簡単でその日から利用可能です。(Akerunコントローラーが不要な場合)

施工取り付けタイプのような工事調整は不要で、スピーディかつ簡易に導入できるのはAkerunの強みです。

②原状復旧がカンタン

Akerun Proの取り付けは両面テープなので、原状復旧がカンタンです。

施工取り付けの場合は、原状復旧の観点でビル管理会社からNGをもらうこともありますが、Akerun Proならハードルが低いです。

特に、事業の立ち上げ時期など「いつまで利用するか分からない」といったシーンでは、原状復旧カンタンなタイプがおすすめです。

③いつでも・どこでも入退室を管理できる

Akerunはクラウド型の入退室管理システムです。

クラウド型のため、現地に行かなくても入退室を管理することができるのは、大きなメリットです。

特に、忙しい中小企業の経営層の方は外出も多く、なかなか現地に行くことができないシーンもあります。

入退室履歴が見れるだけでなく、遠隔で解錠権限を発行できる点は、様々なシーンにおいて役に立ってくれる機能でしょう。

また、労務管理系の業務をリモートワークで対応している企業においても、入退室ログを遠隔管理できる点は重宝されます。

④解錠方法が豊富(ICカード、アプリ、URLリンク)

Akerunのドア解錠方法は大きく3つの方法があり、オフィスでの様々なシーンに対応することができます。

  1. ICカード
  2. スマホアプリ
  3. URLリンク

利用シーンも含めて解錠方法をかんたんに紹介します。

ICカードでの解錠

オフィス用途での普段使いとして、最も利用されるパターンがICカード解錠です。

AkerunはFeliCa、MifareなどのTypeAに準拠したカードを登録することが可能です。

例えば、Suicaなどの交通系ICカードの多くはFeliCa規格なのですが、従業員が持つICカードを鍵として利用することも可能です。

BYODには様々な考え方があると思いますが、従業員の持つ交通系ICカードを登録すれば、従業員は手持ちのカードでオフィスへ入室できる点で利便性が上がるほか、管理者はカードの物品費や管理コストの低減も図れます。

また、物理キーと異なり、もし紛失してしまった場合も、登録しているカードを削除するだけです。

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私の会社もセルフ交通系ICカードで解錠できるようにして欲しい…。

スマホアプリでの解錠

iOS、Androidアプリをストアから 無料でダウンロード可能です。アプリを経由して解錠、施錠を行うことができます。

手元のスマートフォンで解錠できる点はメリットですが、一方で解錠の都度アプリを起動するのは少し不便なので、「一時的な利用」や、「たまにしか使わない」ときに利用するのがよいかと思います。

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スマホの電池が切れていると使用できない点も注意です。

URLリンクでの解錠

システム管理者がメールで解錠用のURLを発行することが可能です。

ゲストや来訪者はメールに通知されたURLをクリックすることで解錠することができます。

URLリンク解錠のメリットは、ICカードなどの物理的なアイテムを受け渡しもせず、アプリのダウンロード案内もせずに解錠権限を渡せる点です。

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URLリンク解錠は、ゲストや来訪者などの「一時利用者」向けにおすすめの機能です。

Akerunのデメリット・注意点

Akerunのデメリット・注意点は以下です。

  1. 電池切れのリスクがある
  2. 電子機器なので故障リスクがある
  3. 取り付けできないドアもある
  4. PINコード(暗証番号)解錠はできない

①電池切れのリスクがある

Akerun Proは「CR123A」という電池で駆動します。

電池残量はAkerun ConnectやAkerunアプリを使って確認することが可能です。

Akerun Connect画面の例

電池残量が少なくなると、Akerunカスタマーサポートより、自動的に交換用電池を発送するようなサービスもあるようなのでAkerun公式HPから確認してみて下さい。

電池が切れてしまった場合の緊急解錠方法

万一電池が切れてしまった場合は室内側、室外側それぞれで緊急解錠方法があります。

■室内側の緊急解錠方法

Akerun Proのボタンを回して解錠します。

■室外側の緊急解錠方法

物理キーなど、Akerun導入前の解錠方法で解錠します。

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電池を切らさないことが一番ですが、「切れてしまったときにどう対応するか?」を事前にシミュレーションしておきましょう。

②電子機器なので故障リスクがある

Akerunは電子機器であるため、故障リスクもあります。

故障時の対策としては、基本的に電池切れの際と同様に、Akerun本体のボタン回し解錠や、室外からの物理キー解錠などが手段となってきます。

また、費用面ではAkerunのレンタルプランには「利用期間保証」がついています。

そのため、万が一故障してしまっても無料で交換することが可能です。

※保証範囲は故障の原因にもよるため、詳しくは公式HPから確認してみて下さい。

③取り付けできないドアもある

Akerunを取り付けるにあたっては、

  • 対応した錠前であること
  • 設置スペースを確保できること

などの取り付け要件が定められています。

どんなドアでも取り付けられるわけではないので、Akerun公式HPから確認するようしましょう。簡単な取り付け診断も可能です。

>>Akerun Proの製品仕様と推奨環境はコチラ

④PINコード(暗証番号)解錠はできない

AkerunではPINコード(暗証番号)解錠ができません。

例えば、「民泊における鍵の受け渡しを効率化したい」と言った場合、外国人の方に渡す鍵として「暗証番号」は有力な手段となります。

アプリやURLでの解錠は運用方法の説明が少し大変ですが、暗証番号は数字を打ち込むだけなので非常にわかりやすい運用となるためです。

もし、民泊での利用をお考えで暗証番号での運用をしたい場合は、「RemoteLOCK」がおすすめです。

RemoteLOCK 5iの特徴、メリット・デメリットは?【法人向けスマートロック】

Akerunの評判は?

Akerun導入ユーザーのネット上の声をいくつかピックアップします。

従業員が増えるたびにセキュリティカードを発行する手間をなくしたかったので導入しました。

このサービスであれば、従業員自身が持っているスマートフォンや交通系ICカードを鍵として登録できますし、万が一紛失があっても管理画面上で入室権限の剥奪ができるので自社内で完結できます。

このように手間を減らせるのは大きなメリットですね。

#業種:広告系スタートアップ企業
#導入目的:カード管理業務の効率化
#従業員数:10~49人

簡単に設置ができることと、誰でも扱えるシンプルな使い勝手で選びました。
なにより簡単にドアへの設置ができる点に魅力を感じました。大手のセキュリティシステムを導入することも検討しましたが、コストがかかることに加え大掛かりな工事も必要になることから見送りました。

いまは小さな店舗や中小企業でもセキュリティには気を配るべき時代になっています。

料金も適正価格で、かけたコストと得られる効果のバランスに優れているこのサービスはおすすめできますね。

#業種:クリニック・病院
#導入目的:安心して働ける職場づくり
#従業員数:1~9人

少人数事務所に設置するのに適したコストが魅力でした。ドアへの取り付けが簡単で、手間がかからないところもメリットですね。

また、導入時に担当者の方が一生懸命説明をしてくださったので、「こういう風に丁寧に対応してもらえるなら、使っていて困ったことがあった時も安心かな」と思って導入を決めた部分もあります。
実際にしばらく使ってみても、特にトラブルなどはなく、使用感も気に入っています。

#業種:士業
#導入目的:情報セキュリティ強化
#従業員数:1~9人

Akerunの料金は?

Akerunの料金は、Akerun公式HPの無料見積もりフォームから問い合わせして確認します。

従業員数や設置予定場所を伝えることで、必要なシステムや設置要件についても教えてくれます。

>>公式HPはこちら

Akerun導入の流れは?

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[ti label=”STEP1″ title=”お見積り・簡単な設置診断”]Akerun公式HPの専用フォームで簡単にお⾒積もり依頼ができます。また導入予定のドアに設置できるかチェックします。[/ti]
[ti label=”STEP2″ title=”製品到着・設置”]扉にAKerun Proを取り付けます。
※Akerun コントローラーの場合は、工事業者にて取り付けます。[/ti]
[ti label=”STEP3″ title=”運用開始”]必要な解錠手段を登録し、運用を開始します。
※設定・操作方法はカスタマーサポートへ相談可能です。[/ti]
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【まとめ】Akerunはこんな方におすすめ

✅低コストに入退室管理システムを導入したい

Akerun Proは貼り付けるだけの簡単設置で、Akerunコントローラーも後付け型の簡易工事のみ。Web管理ツールの「Akerun Connect」で、オフィスの入退室ログをクラウド上で確認できるようになります。

リモートワーク化とも相性が良く、時間や場所を選ばない働き方を実現してくれます。

カードキー発行/鍵紛失などの鍵管理稼働を効率化したい

従業員や利用者が普段使っている交通系ICカードやスマートフォンをオフィスの鍵にできます。

また、合鍵も物理キーではなくデジタルで発行できるなど、現地で鍵を受け渡すことなくクラウド上でスピーディな対応が可能となります。

オフィスのセキュリティを高めたい

入退室ログが残るほか、鍵の複製リスクも抑えられるため、オフィスのセキュリティ向上を実現します。

導入が簡易なシステム構成であるため、大手セキュリティサービスと比較して、大幅に導入コストを削減できます。

カギタ

個人的には、「中小規模のオフィスの入退室管理」という観点では最有力候補に挙がってくるサービスだと思っています。

オフィス運営のスマート化・セキュリティ向上に関心のある方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。

本記事では、Akerunの魅力のごく一部を紹介しておりますが、実際の導入企業や運用事例など、さらに詳しい資料一式を無料ダウンロードできますので、興味がある方はぜひご覧ください。

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